エアー
サーフスキーは中空構造になっていますから
内部にはたくさんの空気が入っています。
空気の扱いには、気密性の高いものと、自由に空気が
出入り出来るタイプがあります。
上の写真は気密性の高いスペックスキー。
左が正常な状態で、右は気温が下がって中の空気が収縮してしまった状態。
大きく変形しているのが分かりますね。
これだけ変形してしまったら性能にも大きな影響が出てしまいます。
ライフセーバーは水抜き穴から大きく息を吹き込み、艇内の気圧を高めてから競技へ。
「膨らませたほうが速い」と言われています。
写真下が水抜き穴。左はライフセービング艇に多いタイプで蓋はゴム栓使用。
右は、回して閉めるスクリュータイプの栓。長距離を競うオーシャンレーシングを
中心に最近良く見かけるタイプ。
写真上の白と赤の艇はオーシャンレーシングに使われる艇のコックピット前部。
ストローみたいなものが出ているのが見えますか?
これらの艇では内部の空気が自由に出入りできるようになっています。
気温&水温による空気の膨張&収縮に影響されないため常に船型は一定。
長距離を漕ぐ場合には、気温&水温の変化によって
漕いでいる最中に船型が変わってしまっては困るので
気密性の無いタイプを選択することが望ましい。
周回コースの場合はほとんど問題ありませんが、
ワンウェイで距離が伸びるほど、その影響は大きくなっていきます。
船型は本来空気でなく剛性で確保するのがベスト。
膨らませた状態がベストなら、最初からその船型を硬い素材で
確保するのがオーシャンレーシング的には最適なはず。
ただ、実際には硬すぎる乗り味を嫌うパドラーや、
グラス素材のメリットを好むパドラーには空気を利用する方法も
最適な選択肢のひとつとして支持されています。
実際のところロングレースの場合にはエアーをめぐる問題だけで
ハッキリとしたタイムの差が出るとは思えません。
それよりも大事なのは、保管の問題。
気密性の高い艇に栓をしたまま放置しないということ。
炎天下に放置されたスキーが破裂したという話もあります。
特に、積層が薄い旧世代のハワイやオーストラリア製のスキーは危険です。
乗る時以外は栓を外しておきましょう。
2010/08/15